ビデオ行動分析ソフトウェア「スタジオコード」

Noa Segall, Ph. D. , Assistant Professor, Anesthesiology Department, Duke University Medical Center

この記事はvosaic.comのブログ記事「REDUCE THE TIME IT TAKES TO RESPOND TO CARDIAC ARREST IN THE HOSPITAL」を翻訳したものです。
【注】文中には医学の専門用語や記述が出てきますが、翻訳の正確性については保証いたしかねます。もし内容について疑問のある場合は、リンク先の英文をご参照くださるようお願いいたします。

 

私はデューク大学医学部の麻酔学教室で助教授を務めています。私の専門は人間工学で、患者安全の向上について研究しています。研究テーマの一つが、心停止の際の対応時間の短縮です。私と同僚のDr. Melanie Wrightは、その研究にiCodaを使っています。

心停止や不整脈といったリスクのある入院患者にはテレメーター(遠隔測定装置)を装着し、継続的に心拍の状態をモニターしています。テレメーターモニターはECGケーブルに接続され、中央の監視センターに送信されています。モニターはリズムの乱れを感知すると警告を送信し、監視している人がすぐに適切な措置を取れるようになっています。迅速で効果的な対応は、心停止の時の生存確率にとって重大な要素です。ECGの状態は、ケアユニットにいる人たちにも、遠隔モニターステーションにも継続的に送られています。通常、経験のある看護師か、技術者のどちらかがそれを監視しています。

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心停止への対応時間に影響する要素がいくつかあります。これには、例えばモニターを見ている監視者の数や、看護師に異常を知らせるルートなどが含まれます。

私たちの研究では、6通りのモニター方法を比較しました。いろいろな要素を異なる方法で実行し、危機的状況に即座に対応できる方法を探るためです。比較のために、モニターの監視係と看護師のユニットの動きをシミュレートするコンピューターモデルを作成しました。例えば、それにはアラームの誤作動に対する監視係の反応時間や、看護師が患者のところに到達するまでの時間が含まれています。

このコンピューターモデルに影響を及ぼすデータを収集するため、中央監視室と看護師のユニットで、観察、インタビュー、そして不整脈のシミュレーションを実行しました。

 

モニター監視係の観察

まず紙のデータ収集シートを使って、モニター監視係の観察を行いました。しかし、この方法では複数の患者のアラームが鳴った時間、種類、監視係の反応を記録できないことがすぐにわかりました。特に1人の監視係が担当する患者が増えると、とても無理です。そこで、データの収集を自動化できるモバイルアプリケーションを探したのですが、これはたいへんなコストがかかる上に、私たちの要望に柔軟に対応できないという問題がありました。以前からStudiocodeを使っていた私たちは、最終的にVosaic iCodaにたどり着きました。自分たちでデザインでき、低コストでデータの収集ができることが、大きなメリットです。

iCodaを使って、最大32人までの患者を一度に観察できるフォームをデザインしました。患者のアラームが鳴ったとき、観察者はまずアラームの種類、「Crisis(危機)」、「Warning(注意)」、「Advisory(相談)」を選択します。危機もしくは注意のときは、次にアラームの理由、例えばECGモニターの切断…を選択します。さらにアラームに対する監視係の行動、例えば担当の看護師への連絡…を選択します。

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看護師の観察

私たちはさらに、看護師のタスクの分担とタスク間の時間についても、データ収集のプロセスを自動化しました。

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まとめ

私たちの研究プロジェクトにとって、iCodaは非常に使いやすいツールです。収集したデータを用いて、監視方法の違いに関するコンピュータシミュレーションモデルを作りました。そのモデルによって監視方法の違いを比較し、どの方法が対応時間の短縮に効果的か、決定することができました。また、対応時間に影響するパラメーターの理想的な値を決定することにも役立ちました。